フォルモサ海洋汚染問題

2016年、ベトナムでは、200km以上に渡るベトナム中部沿岸部の広い範囲に深刻な海洋汚染が発生し、周辺の魚類が大量死して海岸に打ち上げられると共に、漁業者の生活や、そこで獲れた魚介類を食べる住民の健康が現在も脅かされています。


動画: Tin Mới Nhất / 2016年4月28日

この汚染は当初から、ベトナム中部ハティン省にベトナム政府が誘致した台湾系化学メーカー『フォルモサ(FORMOSA)』の製鉄工場が有害物質を含んだ排水を海に大量に投棄した為に発生したと国内外から指摘されており、ベトナム全土で政府とフォルモサへの大規模な抗議デモが繰り返し行われました。しかしベトナム政府は海洋汚染とフォルモサとの関係を因果否定し、警察はデモ参加の鎮圧を行いました。


動画: SBTNOfficial / 2016年5月1日

この数か月後、国内外からの強い批判を受けてフォルモサ側は一転して汚染の責任を認めてベトナム国民に謝罪し、ベトナム政府に対し賠償金5億ドル(約510億円)を支払う事を発表します。ところがベトナム政府はフォルモサから賠償金を受け取るものの、実際に被害を受けた住民の救済に当てられた額はごく僅かであり、まだ一切受け取れていない住民も大勢います。
それどころか、ベトナム政府はさらに新たなフォルモサの製鉄施設を建設するため、汚染の被害を受けていたハティン省ドンイェン村の住民に立ち退きを命じます。村の土地のほとんどは政府に強制的に接収され、まだ人が住んでいる家々が次々と取り壊されました。フォルモサからベトナム政府に渡った5億ドルは、実際には賠償金などではなく、住民を立ち退かせ開発を続けるための賄賂でした。
今もベトナム共産党政府は、国民の困窮、国土の汚染を尻目に、『開発』という名目の利権獲得に血眼になっています。

詳しくはこちらを参照
東洋経済オンライン - ベトナム最悪の海洋汚染、意外な「その後」
http://toyokeizai.net/articles/-/178075

東洋経済オンライン - ベトナム原発計画中止で無視される「民意」
http://toyokeizai.net/articles/-/178076?page=5

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